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優秀な留学生は不利益を被る?
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    東京新聞の投書欄より

    以前、オーストラリア・グリフィス大学の学士(大卒相当)が、日本における大卒として認められるのか否かについてコメントしました。

    外国大学の学士取得者の日本における評価(1) ─オーストラリアの学士は認められない?
    外国大学の学士取得者の日本における評価(2) ─ハーバードもオックスフォード卒も日本に来たら短大扱い?

    取材途中のままだったため、結論部分はきちんと書きませんでしたが、この投稿記事によると、米国の四年制大学を優秀な学生であることを根拠に、短縮して卒業した場合、日本は四年制大学卒業者とは認めないということがわかりました。

    オーストラリア・グリフィス大学は、3年間で約120単位を修得し、看護学士(※)を取得できるコースを有していて、日本においては日総研がその分校的役割をしています。(今は新規の募集を中止しました)

    (※)私は国内法に基づく学士は「学士(看護学)」等と表記し、外国法に基づく学士は「看護学士」等と表記するようにしています。

    日総研が関わっているか否かに関わらず、グリフィス大学を初めとするオーストラリアの三年制看護大学を卒業しても、「職場では大卒として扱われない」とか、「大学院の受験資格が無いと言われた」なんて話がちょこちょこあり、一方で日総研にインタビューをすると「大学院の受験資格を与えられた卒業生もいる」といった回答をされたため、矛盾しているような、または非常に微妙な印象を受けた私ですが、やっと理解できました。

    現行制度はとにかく四年制でなければ大卒としては認めない
    こうして見てみると、「グリフィス大学に関しては三年制の課程だから、日本においては三年制の短大を卒業したものとして扱われる」ということで、投稿記事のような「単位を十分に満たして四年制大学を3年で卒業した者は、在学期間が3年だからという理由で三年制の短大卒業者として扱われる」ということがわかりました。
    投稿者自身も述べているように、「努力して優秀な成績を修めて早く卒業した人」が大卒と認められず、「ゆっくりたっぷり4年かけて卒業した人」が大卒相当として扱われるというのは納得できません(-_-;)。
    せめて、「3年で卒業した人は、日本においては更に1年間を経過した後に大学院へ進学できる」という制度にすべきと私は思っています。

    それにしても、なんかおかしいですよね。
    海外の超一流大学を優秀な成績で、かつ短期間で卒業した人が、日本国内ではFランク大学卒以下の扱いを受けるというのは、どう考えてもおかしいです。

    できることなら、大学評価・学位授与機構が外国大学卒業生を個別に審査して、一定の基準を満たした学歴を有する人には、積み上げ単位や学修成果を要せずに「学士」や「大学院入学資格」を認定・授与しても良いのではないかと私は思います。
    | 【外国大学の日本における評価】 | 11:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
    外国大学の学士取得者の日本における評価(2) ─ハーバードもオックスフォード卒も日本に来たら短大扱い?
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      ※この記事は未完です。後から加筆・訂正・更新される可能性があります。

      前回、(1)ではオーストラリアの大学が日本において認められるのか否かについて、少しだけ疑問を投げかけてみました。

      今回は、外国の大学が我が国の法体系とどうかみ合うのかを見てみることにします。

      大学評価・学位授与機構と外国大学の学歴

      学位授与機構は、正式名称を「独立行政法人大学評価・学位授与機構」といいます。いろんな役割のある行政機関で、説明すると長くなるので、学位授与に関する機能についてのみ、簡単に説明します。
      学位授与機構は、自前では教育機関を持たず、他の教育機関の行った教育を受けた者が、一定の要件を満たした場合に、学士・修士・博士を授与する機能を有しています。修士と博士に関しては省庁大学校のうち、大学院レベルの教育機関のみが対象となっているため、我々が通常申請して得られる学位は今のところ学士だけです。
      おおざっぱに、次の要件を満たした人が対象になります。

      (1)二年制の短大・専門学校を卒業した人は、新たに62単位を修得する。
      (2)三年制の短大・専門学校を卒業した人は、新たに31単位を修得する。
      (3)四年制大学に2年以上在学し、62単位以上修得したことのある人は、その単位を含め、通算して124単位を修得する。

      この(1)と(2)は、短大・専門学校を卒業したことを「基礎資格」といい、この基礎資格は二年制なら62単位、3年制なら93単位を修得したことになっていますから、学士に必要な要件である124単位に満たない62ないし31単位を修得します。
      「三年制の看護短大を卒業して110単位修得したから、あと14単位の修得で良いか?」と聞かれることが多くあります。これは否です。
      例えば二年制の短大などを卒業して80単位を持っている人の場合、既に持っている単位は62単位としてカウントされ、新たに62単位の修得で学士に届きます。そして三年制の短大などを卒業して110単位を持っている人の場合、既に持っている単位は93単位としてカウントされ、新たに31単位の修得で学士に届きます。もし、たくさんの単位を取れる短大があったとして、3年間で150単位取れるところがあっても、やはり31単位を積み上げるのです。

      一方、(3)の場合、四年制大学に2年以上在学し、62単位修得という下限さえクリアすれば、例えばA大学で122単位を修得後、B大学で2単位修得すれば、学士の要件を満たすことになります。
      ちなみに私は、神奈川大学法学部を卒業し、既に学士(法学・神奈川大学)を持っていました。学位授与機構の規定を見たら、「四年制大学に2年以上在学で62単位修得」としか書いておらず、「既に学士を修得している人はダメ」とは書いてありませんでした。そこで、神奈川大学に在籍していたときの単位をそのまま申請して学士(法学・学位授与機構)を取得したのです。つまり、四年制大学を基礎資格に持つ者は卒業後は、単位の積み上げをせずに、いきなり申請できたのです。
      ちなみに私は、学位授与機構で学士(法学)を取得しています。

      学位授与機構は外国の四年制大学を短大卒扱いにする?

      さて、ここで問題です。
      ある日本の高校を卒業した人が、渡米し、ハーバード大学の経営学部を卒業しました。
      この人はハーバードに4年間在籍し、124単位を修得し、経営学の学士を取得して帰国しました。(※米国の四年制大学はたいてい120単位というところが多いですが、便宜上124単位とします)
      この人の修得した科目は、学位授与機構の学士(経営学)の要件は満たしているとした場合、どのような扱いになると思いますか?

      (a)これ以上、単位を修得する必要は無い
      (b)積み上げ単位を修得する必要がある

      この人がアメリカの大学じゃなくて、日本の○○大学経営学部を卒業した人なら、私が法学部を卒業し、積み上げ単位を修得することなく学位授与機構で学士(法学)を取得したように、124単位を既に修得しているのだからた当然に(a)が正解です。
      しかし、正解は(b)です。

      なんと、学位授与機構は、当該大学がいかに一流であろうとも、外国の大学である限り、日本における短大卒と同等の地位しか与えていません。

      この画像をご覧ください。
      新しい学士への途より
      この文によると、「外国において学校教育における14年の課程を修了した者は二年制短大卒」の申請区分に入り、同様に「15年の課程を修了した者は三年制短大卒」の申請区分に入るのです。

      この申請区分には「外国の四年制大学を卒業した者」とか「16年の課程を修了した者」とか「外国の学士を持っている者」という記述がありませんから、学位授与機構の申請区分上、「外国の大学は短大卒」となるのです。
      しかも、「修了」と書いてあるので、額面通り捉えると、ハーバード大学に4年間通って110単位修得して中退した人は、修了ではないので、短大卒の資格も無いことになります。

      このように、学位授与機構が発行する冊子を額面通り捉えると、いくら外国の大学を出ても、学位授与機構は短大卒としか認めてくれない訳だから、外国の大卒資格(=学士)が、日本の大卒資格として扱われなくても無理もないことになります。
      米国かオーストラリアといった国の違いや、学校のレベル(偏差値のようなもの)によって認められないのではなく、単に「外国の大学だから大卒としては認められない」ということになります。
      しかし、そのように杓子定規に捉えてしまうと、また別の疑問が生じてしまいます。

      つづく
      | 【外国大学の日本における評価】 | 19:17 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
      外国大学の学士取得者の日本における評価(1) ─オーストラリアの学士は認められない?
      10
      ※この記事は未完です。後から加筆・訂正・更新される可能性があります。

      外国大学卒業生の日本における評価

      およそ1ヶ月前、こちらのブログ(オペ・ナース養成講座)で、外国大学の卒業資格や留学経験が医療機関でどのように認められるかについての話題がありました。

      具体的にはグリフィス大学の学士課程で取得した看護学士が、日本における看護大学卒と同等とみなされるか否かについての問題です。
      Tさんという方が、グリフィス大学の学士を取得したのに、勤務先医療機関で大卒とは扱ってもらえなかったことについて、私は興味を持ちました。

      私はこのTさんとは面識が無いし、Tさんが取得した学士が、医療機関で学士として認められない明確な理由もわかりません。
      「外国の大学だから」、「通信制だから」、「単に経営者が安い賃金で雇いたかったから」など、いくつか考えられることはあります。いずれにしても、私にとっては興味深いことです。

      グリフィス大学に電話してみる

      インターネットで「グリフィス大学」を検索してみると、グリフィス大学の日本の窓口と見られる日総研のページがありました。

      お恥ずかしながら、私は英会話には自信が無いので、日総研の窓口に電話し、大雑把に以下のような説明を受けました。

      グリフィス大学のしくみ
      グリフィス大学はオーストラリアにある正規の大学で、本校は3年制で看護学士(Bachelor Nursing)を取れるというカリキュラムを有しています。卒業要件とされる単位は120単位です。

      日本の看護師資格を有している人は、ほぼ一律に3年次に編入できるそうです。つまり、各種学校卒や、准看護学校からの進学コースで学校法人ではない養成所を経た人などにも編入資格があることになります。

      3年制の大学で3年次に編入できるということは、最後の1年だけ学修すれば良いことになるので、日本のナースが編入をすると、40単位を通信教育で学ぶことになります。
      そして、履修に要する機関はざっと1年半〜2年の時間がかかり、当該の40単位を修得した時点でオーストラリアの本校へ行き、4日間のスクーリングを体験し、卒業式を受けて看護学士(Bachelor Nursing)を授与され、帰国ということになります。

      学費は渡航費などを除き、ざっと100万円となります。


      大卒として認められるか否かについては、日総研のオペレータや、こちらのページと、こちらのページで説明されました。

      大卒として認められると説明する根拠は、(1)日本の大学の大学院修士課程への受験が認められるという点、(2)勤務先医療機関の給与体系も大卒として認めるようになった点が挙げられています。
      一方で、「大卒と認定する側となる、職場や進学希望先の大学院などが、『日本の大学のみを大卒と扱う』、『豪州の大学は日本の大学と同等とみなさない』といった判断をする場合がないとは限りません。」とも記載がありました。

      近年になって、大学院の入学資格(受験資格)は緩和される傾向にあり、必ずしも学士を必要としている訳ではありません。また、勤務先の医療機関の給与体系で大卒として認めるというのも、どのくらいの割合で認められるのか、または認められたと報告があったのかについても記載がありません。
      すると、100万円レベルの授業料を支払って看護学士を取得しても、あとからインチキ学士のレッテルを貼られる可能性があって、しかも収入に反映されもしないというのは、あまりにもリスクがあります。卒業して、学位記を持ってあちこち回って初めて自分の学士の価値を知ることができるなんてのは、恐ろしい話ではありませんか?


      外国大学は行かない方がいいのか

      こうなってしまうと、外国大学への進学はリスクが伴い、金・時間・努力の割に実入りが少ないから行ってもムダということになります。
      しかし、外国大学といっても、オーストラリアはもともと英国領です。大筋では英国の法律に準拠した法体系を有している国家なのですから、オーストラリアの学士が大卒ではないなどと認定されるなら、日本は英国の大学を卒業した人も大卒として認めてはいけないことになります。
      また、英国領に限ったことでもなく、仮にそれが発展途上国の大学であっても、当該国の法体系が認めた教育制度を、国交のある国が根本から認めないなんてことがあったら、それこそ国辱モノです。

      私は法学部出身のせいか、こういう問題にはいちいち突っ込んでみたくなるのです。

      つづく
      | 【外国大学の日本における評価】 | 06:29 | comments(8) | trackbacks(1) | pookmark |
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