2008.04.25 Friday
問題じゃないか? ─高認試験の願書に放送大学広告
先日、高等学校卒業程度認定試験の願書を入手したので眺めていたら、巻末に放送大学の広告が掲載されていました。
広告には、15歳以上であれば選科・科目履修生になれて、18歳以上になれば正規入学が可能とあります。
この広告を見て、私はすごく問題だと思うのです。
まず、文部科学省の行う検定試験に、建前上は別の法人である放送大学だけが広告を掲載しているという点です。これって、文部科学省が、天下りを多く受け入れてくれる放送大学、つまり身内のビジネスをサポートしていることになりませんか??
高卒資格のない人のみが閲覧するとわかっている冊子に、ほぼ独占的に放送大学が広告を掲載できるのですから、マーケティング的にはものすごく優位です。
次に、高等学校卒業程度認定試験で得られる大学入学資格と、放送大学等の特修生で得られる事実上の大学入学資格は、全く別物です。
特修生制度を使って放送大学をいくら卒業しても、法律上、その卒業履歴や学士は高認の大学入学資格を包含しないのです。
つまり、高認と特修生は、似て非なる制度なのに、1冊の本になって配布されているのです。
きちんと高認と特修生の違いを説明してあるならともかく、中卒・高校中退者を騙すような広告はまずいんとちゃいますか???
文科省や放送大学とは仲良くしたいけれど、一応腐っても「ジャーナリスト」なので、問題点は指摘させていただきます。